ケニア・ドバイ旅行記

その5

 【マサイマラ 8月7日10時 マサイ族訪問】

 9時に戻ってきて朝食を取った後、マサイ族のオプショナルの訪問ツアーに向かいました。オプショナルの料金が1人40ドルでした。これは良かったとおもいます。本当に!

 マサイ族についてまず知っておかなくてはいけないことが数多くあります。まず、マサイ族は今、色々な仕事をしているということ。私たちが想像するような未開の部族ではなくなりつつあります。マサイ族出身でナイロビで大学を卒業して企業を経営している人も居ます。数家族単位で村を作り生活しているため、多様なマサイ族が存在するのです。携帯電話を使用するマサイ族も居ます。 

 ケニアの国政上の問題もマサイ族の生活を変えたようです。元々、マサイはセレンゲティーというタンザニアの国立公園と、ケニアのマサイマラとを渡り歩きながら生活していた部族です。それがケニア政府の定住化を推奨する流れにより難しくなってきているのです。そこで、観光というのはマサイ族にとってとても大切な外貨獲得手段であるのです。ケニアは50近くの部族が存在しています。そんな中での生活ですから、色々な問題が生じていくのでしょう。

 と、このように書くと、私たちの想像するマサイ族の生活とはかけ離れているように感じるのかもしれません。しかし、こんな中でも流れを排除し、古くからの生活を続けているマサイが居るのも事実です。

 今回訪問した村は、正直、観光資源的な要素はとても高い村です。しかし、生活はできるだけマサイ本来のものを貫こうとしているところも見られました。そういった点で大変見やすく、良い村だったように思います。

 さて、このマサイ村の観光ですが、私たちの他にも日本人の方が2人ご一緒されました。到着すると村のチーフとその息子二人が出迎えてくれました。マサイというと、男性が働かないというイメージがあるのですが、そういった感じでもなかったです。チーフは60歳くらいで、その息子二人のうち、長男が私たちを案内してくれました。彼は32歳だそうです。そのときは英語を使用して説明してくれました。発音は分かりにくい部分もありますが、ゆっくりと話してくれて、とても分かりやすい丁寧な説明でした。

 村の中を見て回る前に、マサイ村の周囲を見て周り、施設や薬の使い方について説明してくれたあと、村の中で挨拶の歌と歓迎の歌とでもてなしてくださいました。家の説明や火起こしも見させていただきました。最後には外貨獲得手段の一つである、お土産コーナーにも連れて行かれました。

 色々なことがここでは起こりました。とても文章で全てを書くことはできませんので、箇条書きにしていくつか挙げておきます。

・写真参照。「これは何でしょう?」と聞かれる。分からないで固まっていると、ヒントを出されて、4択に。@時計、A地図、Bお祈りの場所、C トイレ。この4つから選ぶことになる。Aの地図が聞き取れなくて、再度聞いて理解したときに「Oh, MAP!!」と言ったらそれが答えとして正解でした。

・家族が何組居るでしょうか?という2つめの質問発生。15くらいと答えたところ、完全にはずれ。正解は4組。実は地図にあるゲートの数と一致するらしい。ゲートごとに通る家族が決まっているとのことでした。しかし家は15個くらいあるので不思議におもっていると、日本語で「イピタセイ〜in JAPANESE」といわれるが何のことか理解できませんでした。一夫多妻のことらしいです。「One PAPA has many MAMA!」うしが多いほど、奥さんは多いらしいです。

・その後、周囲を歩きながら一緒に行ったおばちゃんの質問を聞いてみる。おばちゃんコメント「足細いわ〜、いいわねぇ〜、何食べてるのかしら。」犬川が質問すると「Good Question!」と言われていました。マサイ族の食事は基本的に3つのものだそうだ。「肉、血、ミルク」だそうです。それ以外にも茂みにある野菜(野草)を食べているとのことでした。

・赤い布は何か意味があるのかも聞いてみる。犬川が質問すると「Good Question!」と再び言われていました。1つ目の理由が民族の識別。赤い布を着ていると、マサイ族と分かるからだそうだ。もう一つが、古来から、これを着て戦っていたため、動物が、赤い布を見るとマサイだと分かり逃げてくれるという理由だそうです。

・歩いている途中で材木があるので、それを説明してくれました。新しい家を作るところで、家を作る、材料の枝を集めてくるのが、パパの役目で、ママが作るとのことでした。お父さんもちゃんと働いています。

・次にとある木の根元に連れて行かれて、質問される。「What is this tree?」誰もわからないと、答えはオリーブで、2つの大きな役割があるとのことでした。一つ目は胃腸薬として、特に寄生虫用の薬として使うそうです。お湯で木の皮をボイルして、そのゆで汁を早朝に(何も食べていないときに)飲むと、しばらくするとトイレで寄生虫が出てくるそうです。容量は子供が1カップ、普通サイズの場合は2カップだそうですよ。用法用量があるのですね(笑)。二つ目は儀式の印として使うそうです。結婚式などのときに入り口に2本の枝を飾り、これがあると、ミルクや血、肉が振舞ってもらえるそうです。この地域のオリーブの実は小さく、油をとったりすることでは使用せず、そのまま食べることも少しあるそうです。

・次に、紹介された木がケニアグリーンハートという木でした。マサイ族の人は歯がきれいなのですが、その理由はこの木を使った歯磨きにあるとのことでした。ミントのようなぴりぴりとした、しびれる感じがある葉が虫歯の薬にも使うそうです。ちなみに、長男がこの説明をする際、次男がずっと歯ブラシをしていました。次男、いい味出ています。枝の先を噛んで繊維をやわらかくしてから使います。また、この木の皮を肉などと一緒に煮込むと、出産時の出血を減らす効果があるとのことでした。他にも、様々な木や根を一緒に煮込むと腰痛や関節痛に効く薬になるそうです。

・村に戻る途中で、ミントがありました。咳とか鼻づまりに効くといって、目の前でミントを手で揉み、鼻元で嗅いでいました。こうすると、鼻が通ると教えてくれました。うん、これは僕達もすぐに予測ができました。

・ゲートから村に入りました。ゲートは周囲が枝で囲まれていて、動物から守っています。夜は家畜を中に入れて、ライオンやハイエナなどから守るとのことでした。赤ちゃん家畜は夜、寒さから守るために、家の中に入れてしまうそうですよ。

・一人一人握手する代わりに、歌とダンスで歓迎と挨拶を表すのがマサイ流です。村に入ると女性たちが、並んで歌を歌ってくれました。最初の歌が挨拶で、次が、歓迎の歌だそうです。途中で次男が、我々のカメラを持ち、私たちに列の中に加わるよう勧められます。写真も撮ってくれました。しかも、デジタルカメラの使い方完璧です。どんだけ慣れてんでしょうか。(笑)

・写真を撮っている最中にいろんなビーズ製品を首に掛けられました。買えということですね。(笑)ビーズの説明ですが、息子や娘が結婚する際にうしを1頭殺して売り、ナイロビでビーズを買ってくるらしいです。女の人用は丸い円形の首飾り。男性は長いビーズの首飾りをつけるとのことでした。

・次に家の前で火起こしの実演をしてくれました。これは縄文時代の日本の火起こしと概ね同じです。やわらかい木と堅い木をこすり、わらを使って火を起こします。乾燥した気候なので、火がつくのは早かったですね。火起こしは男性だけが行うことで、女性は行わないとのことでした。

・家の中に入れてもらいます。入り口のスペースは二つ役割があるそうです。一つが昼に座る場所。もう一つが、子牛や子ヤギなどを寒さや襲われることから守るためだとのことでした。奥の部屋に行くと二つのベッドルームとキッチン代わりの囲炉裏がありました。換気口もありました。しかし、ここは昼でも真っ暗です。ベッドの下にはウシの皮が敷いてありました。壁について聞いたところ、うしの糞と土を混ぜたものでできているそうです。もちろん、においは一切ありませんでした。天井は草を乗せた上に、壁と同じものを利用するそうです。これで漏れてくることは無いとのことでした。

・お土産をぜひ買ってくださいと、言われます。前述した通り、重要な外貨獲得手段なのでしょう。お土産コーナーがしっかり作られていました。お土産では北山が首飾り×3、2100ケニアシリングといわれるも、1000シリングまで値切りました。犬川は角水筒とキリンの器、石のすりつぶしで、100ドルといわれるも50ドルにしていました。ムパタクラブで最低でも半値までは値切るようにとのことでしたので、適正ではないかと。正直、3割くらいが適正らしいです。もう一人の同乗者のおば様は、6000ケニアシリングというものを1500ケニアシリングまで持っていっていました。そこまではできません。(笑)

入り口で観光客をお迎え。一番左の人が案内をしてくれました。

これは何でしょう? 答えは上の本文参照♪

ケニアグリーンハートを使っての歯磨きを実際に見せてくれました。

戻って村に入ると、女性が並んで歓迎の歌と挨拶の歌を歌ってくれました。

列に加わり写真を取らせてくれました。

一列に並んでいるので、こんな感じです。

左がこの村の村長です。

マサイ族の家です。中は真っ暗です。周囲の壁は土と牛糞を混ぜたものです。
においは全くありません。

火起こしを見せてくれました。

この村の名前がハードロック。奥にある岩がその名前の由来です。

この村は斜面にありました。毎日この風景があるのですね。

お土産コーナーでは牛がのんびり。

こちらがお土産コーナー。手作りのものが売られています。

右が案内をしてくれた村長の息子。

村長と一緒に写真をとってもらいました。

戻ってティータイム。のどかな時間です。

犬川先生の購入したお土産。

ムパタでトカゲを追い詰めて遊んでいます。このあと、トカゲがプールに落ちてました。
すぐに拾い上げましたけど。(笑)